お金のない無力さと後悔-だからこそ強みがある

私自身、今も収入が少ない日々を送っています。それでもなんとか生きています。
自分のためだけなら今のままでもいいのですが、
数年前に初めてお金がないことを悔やんだ時がありました。

 
それは子供の頃から好きだった祖母が亡くなった時でした。
小さい時によく里帰りして遊んだりしてましたが、歳をとるにつれて
帰ることは減っていきました。

 
そんなある日、祖母が倒れたと電話があったのです。
聞くと庭にある細い田舎道を踏み外し、数メートル下の草むらの中に
夕方まで起き上がれず、倒れたままだったそうです。

 
その日から祖母は病院の介護施設に預けられることになりました。
そこは自分の住んでいる場所から遠くの施設で、あまり通える場所では
ありませんでした。

 
それでも母と数ヶ月に一回はなんとか通っていました。
祖母は会った時、昔のままの笑顔でとても嬉しそうに出迎えてくれます。
でも私は実際、祖母とはあまり正面切って話をしたことはないのです。

 
結局母が会話をして、自分はその間施設の中をウロウロしてるだけでした。
もちろん祖母が嫌いなわけではなく、里帰りのときもいつもそんな感じで
過ごしていました。
そしてそろそろ帰る時間になると、笑顔だった祖母は急にしわくちゃな顔になり、
泣き出してとても辛そうな顔を必ずするようになりました。
私はそんな祖母を見るのが辛くて、とうとう通うのは母だけになりました。
それから数年のうち、祖母は亡くなりました。

 
お葬式に出て、棺の中の祖母を久しぶりに見ると、とても安らかな顔でした。
その時私は自分にもっと力があれば・・・とお金のない無力さと悔しさと
後悔を強く思ったのです。お金があればもっと近くの施設に預けてもらって
毎日通えたはずなのに。結局自分は最期まで祖母に何もしてやれなかった。

 
後悔の念が、今でも時々こみ上げて来ます。
でもあれからの自分は何も変わっていない。
世の中お金が全てではありませんが、

 

 
お金があるほうが幸せになれることもあります。
これからもこの気持ちを自分の心の奥底にしまって、生き偲んでまいります。

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